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IT企業OLが寺修行にいってきた

先日、京都にある宝泉寺に修行に行ってきました。
想像以上に本格的で、初日は行ったことを若干後悔しましたが(笑)とっても良い経験だった!

今日は、その寺修行がどんな様子だったか、あと心がぎゅ〜っとなる経験をしたのでシェアしたいと思います。

目次

なぜ行こうと思ったのか

私は平日、IT企業で会社員として働いています。
日々マルチタスクに追われ、生産性のあることを求められる日々。業界柄もあるかな。
そんな中で「本当にこれで良いのかな…」と思う気持ちがありました。

「効率化」できるシステムをお客様にすすめているけど、効率化できるとわかっていても
・「〇〇さんの仕事がなくなってしまうと困る」
・「紙のほうが見やすい」
・「合理的じゃないかもしれないけどうちは仕方ない」
という言葉もよくいただきます。

私は会社員という立場上、なんとかしてシステムの良さ、便利さをわかってもらおうとするんだけど、
「それって本当に正しいのかな」「この世の中便利になりすぎてない?」と思うことも多く。

自分の気持ちを見つめ直す意味を込めて寺修行に行ってきました。

どこに行ったのか?

行った先は京都にある宝泉寺。
私のような一般人を最短2泊から受け入れてくれる貴重なお寺です(ありがたい)

もっと長期間滞在してる方もいらっしゃって、私が行った期間だと、8泊の方もいれば、1ヶ月の方もいました。
また数ヶ月単位の住み込みで修行される方は常住(じょうじゅう)さんと呼ばれており、何もわからない一般修行者の手本となり、指導をしてくれるリーダーのような方々です。

お寺のスタッフさんかと思いきや同じ修行者さんと言われて驚きました。

どんなスケジュールだった?

ここでは基本的に毎日同じスケジュールで生活されています。こんな感じ。

寺修行の1日

・5:20 起床
・5:40太極拳
・6:00 坐禅30分×2
・7:15 朝粥
・8:40 下山する方のお見送り(最終日はここでお別れ)
・9:00 朝課(お経を読んだり)
・9:20 掃除(きっちり分担されます)
・9:40 作務(さむと呼ばれる修行の一種。掃除の延長という感じ。わたしは草むしり担当だったよ🌿)
・11:45 休憩を挟みつつ作務終了。坐禅
・12:00 お昼ごはん ここが唯一少しラフなごはん。ただ黙食ので淡々と食べます。正座や作法がないだけ気楽😉
・13:00 片づけなどして自由時間
・16:45 坐禅
・17:00 夜ごはん
・18:00 法話(おしょうさんからのお話。この日は禅の効果などについてだった。めちゃくちゃ奥深い話)
・19:15 坐禅25分×2
・20:40 お経読んだして終了 ちょっとだけお菓子が出るので歓談(自由) このお菓子も1つと決まっていて、この時食べたパイの実がめちゃくちゃ美味しかった😭(笑)
・22:00 消灯 見回りがあります。ちゃんと寝ましょう😴

あと、この生活中はメイクNGです。
知らずにメイクしていったので、座禅までに落とすよう指導いただきました🙇

寺修行を通しての学び

2泊3日で感じたこと、学びはたくさんありました。

学び

・生産性のない時間、生産性のない自分に対して「価値がない」と思い恐れていた
・でも実際ビジネスの世界ではそうだとしても、世界の中で価値のない人間なんていない
・掃除は動く禅、坐禅は動かない禅(ちなみに立ったまま行う立禅もある)
・坐禅は考え事をするものではない。心を無にするもの。無にしようと思ってもできるものではないので、一点を見つめ呼吸に集中すること
・人間の苦しみは分別をつけようとするからおこる(正しい/正しくないなど) 禅の世界では分別もつけない。良いも悪いもない。

びっくりしたこと

・食事も修行なので、音を一切立てず話さず規則に沿った食べ方や器の使い方をしないといけない。食事してるのは5分ぐらい(爆速) ・肉魚もない+食事量少ないので痩せる!!! 100kgだった人が3ヶ月で30kg減ったらしい

・とにかく朝が早いので昼寝必須 ・本物の寺修行は修行させてもらうためのお願いに9時間土下座しっぱなしだったりするらしい

寺で出会ったおじいちゃん

寺修行でおじいちゃんがいたのね。年齢は75歳。
膝が悪いみたいで、座禅の姿勢がとれなくて補助椅子を使われていたり、大変そうだなと思っていて。


おじいちゃん、ちょっぴり覚えが悪いこともあって、お寺の先輩修行者さんもちょっとピリつくことがあったり。
お話が長いこともあって、私、長話が始まった時に(始まっちゃった、他の人とも話したいな〜)なんてちょっぴり思ってた。

そんな中、修行最終日に。
偶然にもおじいちゃんと同じ日が最終日だったのですが、最後に「なぜこの寺に修行に来たのか」を話してくれたの。

「実は、身内の恥というか言い出せなかったんだけどね…息子が10年以上引きこもりで」

そう切り出したおじいちゃん。
息子さんはいろんなカウンセリングを受けたけど、うまく抜け出せないとのことで、どうしようかと思っていた時にこの寺修行のことを聞いたらしい。

おじいちゃんはPCが苦手な中で、自分なりに調べ、寺の和尚さんのカウンセリングを受けるには修行として連泊が必要なことを知り、まずはどんな場所か実際に来たらしい。東京から…。

私、この話を聞いた時

「あ〜〜〜自分の器ちいさ〜〜〜」

と思った。人には人の悩みがあるし、背景がある。
わかっていると思っていたけど、全然わかっていなかった。
最後の最後に、自分はまだまだだな、と思わされた一見ない

おすすめする人/しない人


おすすめする人

・禅に興味がある人
・修行なので、一定厳しさを受け入れられる人
(メイクも禁止、シャワーもドライヤー込みで20分などのルールもあります)
・自分と内省したい人


おすすめしない人

・ゆっくり内省したい人、リラックスしたい人
修行なので厳しく感じる。リトリートやホテルステイの方が良さそう
・食事を楽しみたい人
・問題を解決したい人

この修行に参加したからといって、現実に起きている問題は解決しません。
残していった仕事はそのまま残っています。
ただ、その問題に取り組む自分の考えが変わります。周りの物や人、ことは変わらなくても、向き合い方が変わる。捉え方が変わる。

そんな経験をしました。 本当に良い経験だった。 興味がある方はぜひ

下記からいつでも申し込みができます(ちなみに3泊4日までで、12,000円です。破格)

http://www.zazen.or.jp/syugyoannai.html

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この記事を書いた人

IT企業勤務、31歳。
仕事とボディメイクの両立に奮闘中。こうみえて平日はバリバリ仕事に取り組んでいます。本当はゆるく生きたい。

趣味は美容と健康。あと和菓子。宅トレ10年、ジムトレ1年🔰
コーチング資格所持。よく転職相談やダイエット相談にのっています。

健康ランチを探すのが得意🐈

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